コンクリート・建築材料の試験・分析
試験事業
当社は、試験分野において国際基準であるISO/IEC 17025(JIS Q
17025)「試験所及び校正機関の能力に関する一般要求事項」に基づいたマネジメントシステムを構築し、産業標準化法に基づく試験認定事業者登録制度(JNLA)の「試験事業者」として平成19年6月に登録され、品質方針に則った建築・土木分野の製品試験、材料試験を行っています。
登録されている試験方法については、JNLAロゴを付した試験報告書を発行できます。現在、9区分、46試験方法を登録しています。
- ■JNLA登録証
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麻生商事株式会社建設コンサルティング部は、顧客から依頼された試験を公平、かつ、中立の立場で、迅速、かつ、正確に実施することにより、常に顧客の満足を得ることを目的とする、品質方針を掲げています。
また、ISO/IEC 17025:2017の要求事項に則り、公平性を確保できるよう試験所を編成、運営し、試験所マネジメントの公平性及び機密保持をコミットメントします。
また、ISO/IEC 17025:2017の要求事項に則り、公平性を確保できるよう試験所を編成、運営し、試験所マネジメントの公平性及び機密保持をコミットメントします。
- 【品質方針】
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- 【公平性及び機密保持に関するコミットメント】
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コンクリート・建築材料の試験・分析
コンクリート試験
コンクリート構造物あるいは材料に於いて,圧縮強度は最も重要な物理特性であり,設計,使用性能,劣化などと圧縮強度は大きく関連しています。また,曲げ強度,引張強度を測定することによって、コンクリートの様々な物理特性を把握することができます。
ソフトコアリングは,直径25mm程度の小径コアを既存構造物から採取した後,圧縮強度試験を行い,その試験結果からあらかじめ定められた実験式を用いて補正することにより,構造体コンクリートの強度を推定する方法です。一般のコアと比べて1/3~1/4程度の小径であることから,構造物に与える損傷が軽微です。また,強度の推定に加え,塩化物イオン量,中性化深さの測定も実施することができます。
コンクリートのヤング係数は,圧縮強度および気乾単位容積質量と密接な関係があり,コンクリート構造物の部材剛性を算出する場合や,温度応力解析の検討などに用いられます。
コンクリートの中性化とは,大気中の二酸化炭素がアルカリ性であるコンクリート内に侵入し炭酸化反応を起こすことによって細孔溶液のpHが低下していく現象です。中性化が進行するとコンクリート中の鉄筋腐食やひび割れ発生の原因となります。中性化深さを測定することにより,コンクリートの炭酸化の状態を把握することができます。
コンクリートは、硬化する過程で乾燥による収縮を伴い,一般に収縮ひずみの値は500~1000μm程度であると言われています。コンクリートの長さ変化を測定することにより,コンクリートの収縮ひずみ性状を把握することが出来ます。また、日本コンクリート工学会「コンクリートの収縮問題検討委員会報告書」によると、1年に1回程度の試験により乾燥収縮率を確認することが推奨されています。
コンクリートに使用される骨材には,コンクリート中のアルカリ水溶液と反応して,異常な膨張およびそれに伴うひび割れを発生するものがあり,一般にこれらの現象はアルカリ骨材反応と呼ばれています。残存膨張量試験では,その疑いのある構造物より採取したコア供試体を用いて,今後どの程度膨張するかをある程度予測することができます。
コンクリートが持続荷重を受けると時間と共にひずみが増大する「クリープ」という現象を生じることがあります。クリープ試験を行うことにより、そのひずみ量を把握することができます。
コンクリート・建築材料の試験・分析
化学分析
コンクリート中の鋼材の腐食は塩化物イオンの存在により促進され,コンクリートのひび割れや鉄筋腐食による構造物の性能低下を招きます。塩化物イオンは,除塩不足の骨材の使用,沿岸部の飛来塩分,山間部や寒冷地での凍結防止剤の散布などにより供給されます。塩化物イオンの含有量を測定することにより,コンクリート中に含まれる塩化物イオン量を把握することができます。
打設されたコンクリートの材料構成がどのようなものか,配(調)合どおりのものであるか否かを把握することは,構造物の管理上,極めて重要なことです。硬化コンクリートの配(調)合推定試験を行うことによって,そのコンクリートに使用されたセメント,水,骨材の単位量を推定することができます。
試験項目 | 概要 | 得られる情報 |
---|---|---|
強熱減量 | 600℃で加熱した際に、揮発する量を測定 | 揮発した量は結合水 |
不溶残分 | 塩酸で溶かし、溶解しなかったものの質量を測定 | 溶解しないものが骨材 |
酸化カルシウム | 上記で溶解したものがセメントとなり、 この溶液中の酸化カルシウムを定量する |
セメント |
コンクリート・建築材料の試験・分析
骨材試験
骨材は,コンクリート容積の約70%を占める材料であり,その品質がコンクリートの諸物性に大きな影響を及ぼします。骨材は,河川から採取される砂利・砂の他,陸砂利・陸砂,海砂,山砂,砕石・砕砂および産業副産物を原料とするスラグ骨材,再生骨材など多種多様な骨材が用いられています。使用される骨材が規格値を満足することを確認するために,JIS規格などに基づいて試験することにより,その品質を把握することができます。
コンクリート・建築材料の試験・分析
材料試験
コンクリートには、セメント・水・混和材・混和剤など様々な材料が使用されています。当社ではコンクリートに使用される各種材料の品質試験を実施しています。
対象材料
ポルトランドセメント、高炉セメント、フライアッシュセメント、シリカセメント、エコセメント、フライアッシュ、高炉スラグ微粉末、各種プレミックス製品など
物理試験
密度、粉末度、凝結、圧縮強さ、活性度指数、フロー、長さ変化など
化学分析
強熱減量、不溶残分、二酸化けい素、三酸化硫黄、塩化物イオンなど
対象材料
ポルトランドセメント、高炉セメント、フライアッシュセメント、シリカセメント、エコセメント、フライアッシュ、高炉スラグ微粉末、各種プレミックス製品など
物理試験
密度、粉末度、凝結、圧縮強さ、活性度指数、フロー、長さ変化など
化学分析
強熱減量、不溶残分、二酸化けい素、三酸化硫黄、塩化物イオンなど
コンクリート・建築材料の試験・分析
簡易判定試験
ASRゲルステイン法:コンクリートのはつり面や破断面などにおいて、アルカリシリカ反応を起こしている骨材の存在の有無を、試薬を塗布することにより、簡易、迅速に判定できる方法です。現場等において、はつり面や採取コア面、あるいは、コンクリートの破片等に試薬を塗布することにより、骨材のアルカリシリカ反応の有無を数時間で判定することが可能です。
- 建築診断
- 建築物調査
- 非破壊検査
- 建築物目視調査
定期報告調査(建築物・設備) - 赤外線調査(サーモグラフィ法)
- 土木診断
- 橋梁点検車両による近接目視調査
- ひび割れ計測システム(KUMONOS)による遠望目視調査
- 農業水利施設のストックマネージメント、機能診断
- ひびわれ自動抽出システム
(Kuraves)によるひび割れ調査 - 防火水槽機能診断
- コンクリート構造物現地調査(コア採取、はつり調査)
- ソフトコアリングシステム
- 反発度法による強度推定
- 中性化深さ測定(ドリル法)
- 非破壊試験(電磁波レーダ法、電磁誘導法)
- 社会インフラ画像診断サービス「ひびみっけ」
- 3次元計測・3次元測量
- ブロック調査・診断
- 試験事業
- 産業標準化法に基づく試験事業者登録制度(JNLA)
- 品質方針
- コンクリート試験
- 強度試験
- ソフトコアリング
- 静弾性係数試験(ヤング係数)
- 中性化深さの測定
- 乾燥収縮試験
- 残存膨張量試験
- クリープ試験
- 化学分析
- 塩化物イオン量の測定
- 配(調)合推定
- 骨材試験
- 骨材試験
- 材料試験
- 材料試験
- 簡易判定試験
- 簡易判定試験